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EMA事務局通信265

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EMA事務局通信264                    2012/03/16

  ■□ 【 コ ラ ム 第 14 回 】
 
          『 教科「情報」から新しい協働学習を実現する
            〜 国内・国外プロジェクト型学習の実践 〜 』
                          < 後 編 >

                 大阪府 私立羽衣学園中・高等学校
                         教諭 米田 謙三
                                                          □■    
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会員及び関係者各位

モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)事務局です。
平素は当機構の活動にご協力いただき誠にありがとうございます。

コラム第14回は、大阪府私立羽衣学園中・高等学校教諭 米田謙三
先生の『教科「情報」から新しい協働学習を実現する 〜国内・国
外プロジェクト型学習の実践〜』後編をお届けします。

  ★ 前編はこちら ★ 
  http://www.ema.or.jp/news/nl2011/263.html


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         『 教科「情報」から新しい協働学習を実現する
           〜 国内・国外プロジェクト型学習の実践 〜 』
                          < 後 編 >
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大阪府 私立羽衣学園中・高等学校
教諭 米田 謙三


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             事例2:協働プレゼンテーション作成
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本校が参加しているプロジェクトの一つに、8年にわたって参加し
ているWorld Youth Meeting(以下、WYM)があります。WYMは、日
本のほか、インドネシア、韓国、カンボジア、台湾、フィリピン、
マレーシアなどの学校が参加し、異なる国の学校がペアになって協
働でプレゼンテーションを作り上げ発表する活動です。

本校は中国の北京人民大学付属高校とコラボレーションしてESD
(Education for Sustainable Development:「持続発展教育」)
をテーマに実施しています。

事前にICTを使用しある程度の方向性を話し合っておくことで、本
番では深いレベルの交流が可能になります。実際に顔を合わせて作
業を始めると、プレゼンテーションで自分たちが言いたいことをど
うしても削らないといけないときにどこを削るかで意見が異なった
り、相手に自分の言いたいことが伝わらなかったりと、コンフリク
トが生じてきます。

そこで、一つひとつお互いの「建設的妥協点」を探りながら、プレ
ゼンテーションを作り上げていくことになります。その後、練習を
重ねて本番に臨むのですが、言いたいことが言えなくてくやしい思
いをしたり、自分の英語力不足を痛感したりします。ほかのグルー
プの発表のすばらしさに落ち込んだり、刺激を受けたりもします。

このように実感をもった本物の経験、自分の思い通りばかりにはい
かない経験、そして目の前にいる相手に真剣に向きあい課題に取り
組む経験をすると、生徒は劇的に変わります。何より、このプロジ
ェクトに参加してほかのメンバーと一緒に最後までやりとげた達成
感が自信につながり、ほかの活動でも大勢の前で積極的に意見を言
ったり、質問をしたり、自分から司会やリーダーに志願したりする
ようになります。

また、身近な友達だけでなく、さまざまな人に対して、相手のこと
を配慮した言い方ができるようになっていきます。プロジェクト終
了後も相手校との個人的な交流は続き、大学生になってプロジェク
トをサポートする卒業生もいます。

≪ 協働学習におけるICTの活用 ≫

交流学習にICTを取り入れることの利点は、まず、「低コスト」で
「即時性」があることです。交流において直接会うことはとても大
切ですが、時間とお金がかかります。そこで、SkypeやFacetime
(iPad 2活用)のような無料の手軽なツールを利用しTV会議をすれ
ば、すぐに時間と空間を超えてつながることができます。

ICTを使うと、動画や写真も含めて交流学習のプロセスや制作物を
簡単に記録し保存することができるので、「振り返り」の作業もし
やすくなります。さらに、それらを編集・加工してお互いに送りあ
い意見交換を深めていくことも、参加者以外の多くの人と共有する
ことも可能です。本物の出会いにICTを使った継続的な交流を組み
合わせることで、さらに「本物感」を深めることができるのです。

学びのイノベーション事業では、情報通信技術の特性を生かすこと
によって、子どもたち一人一人の能力や特性に応じた学び、子ども
同士が教え合い学び合う協働的な学びを推進し、グローバル化する
21世紀の知識基盤社会を生き抜く子どもたちに必要な力を育むこと
を掲げています。今回紹介させていただいた本校の教科「情報」を
通した協働実践では、実感をもった本物の経験、自分の思い通りば
かりにはいかない経験、そして目の前にいる相手に真剣に向きあい
課題に取り組む経験を通して劇的に変わった生徒も多数います。
今後も本校では継続して実施していきたいと考えています。


★ 羽衣学園 中学校・高等学校ホームページ
   http://www.hagoromogakuen.ed.jp/

★ 羽衣学園 中学校・高等学校ブログ(オフィシャル)
   http://www.hagoromogakuen.ed.jp/blog/

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【米田 謙三(よねだ けんぞう)プロフィール】
神戸大学卒業。大阪府私立羽衣学園中・高等学校 情報科・英語科
教諭。大阪府私学教育情報化研究会副会長、大阪府高等学校情報科
研究会幹事、全国高等学校情報科研究会 実行委員、日本ユネスコ
協会連盟 前国際専門委員、文部科学省先導的プログラム管理職研
修プログラム調査実行委員等を務める。
韓国、フィリピン、台湾、ミヤンマー、タイ、中国などアジア諸国
をはじめカナダ、イギリス、オーストラリア、アメリカなど世界各
地を駆け回りICTを利活用した教育や国際理解教育を実践中。
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 ≪コラムについて≫
 「青少年のインターネット利用」をテーマに配信していまいり
 ます。EMA事務局通信をご購読いただいている皆様と広 範且つ
 深い知識・情報を共有することにより、さまざまな角度から
「青少年のインターネット利用」について考えていきたいと思
 っております。

 コラムへのご意見・ご感想・ご要望等ございましたら、ぜひと
 も事務局までメールにてお寄せください。

     宛先:EMA事務局
     メールアドレス:jmk@ema.or.jp

どうぞよろしくお願い申し上げます。
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